~ We Love Sakai ~ 


NPO法人チーム・ユーチャリス~松澤美津子さん~

2015年11月16日 12:44

ボランティアは楽しいが辛く悲しい ~ジャックに~(投稿)

 

1年間、お預かりして。

訓練の為、盲導犬協会に返し、大分県別府で6年間。人間の命を守り仕事をしていたジャックが突然、倒れたと電話が入り・・ました。

その日から毎日、ジャックの容態がユーザーさんから電話で知らされ。

その中のひと言が私の耳から離れずにいました。

入院している病院の先生から「ジャックの右目がもう見えていないんですヨ」と言われたことを泣きながら私に伝えてくれました。

人間の目の代わりをしているジャックの右目が見えていない。

盲導犬として仕事は無理、引退するしかない事を知りました。

すぐに私達夫婦は心に決めていました。

ジャックがどんな状態であれ(寝たきりになろうと)我が家で育てた子です。

「病状が落ち着き、動けるようになりましたら私共で、お預かりします」とユーザーさんに伝えました。

そして、「茨城のお母さんが待っているからね」

と、ジャックに伝えて下さいと、お願いして…。

病状が少しでも良くなり東京に来る時は、ジャックが盲導犬として仕事したハーネスが付けられるようにと。

 

7月21日、電話のベルが。「ジャックが天国へ旅立ちました」と。

人間も犬も避けられない事が沢山、たくさんあります。病気、老い、死。

「9歳になったばかりなのに」ジャックの突然の、あまりに早い死に心が痛み、涙がとまりません。

我が家で最初の盲導犬でした。社会で人の命を守り、仕事するジャックは、私達家族の喜びであり誇りでした。

6年間もの長い日々、人の命を守り仕事していたジャックに会う事は叶いませんでした。

が…、天国で盲導犬の父塩屋賢一に誉めてもらっていると想っています。私達家族は。

 

 

松澤美津子さんについて:

前回のご紹介した「チャレンジドコンサート」を主宰したNPO法人「チーム・ユーチャリス」をご主人のさとしさんと運営しています。

※NPO法人チーム・ユーチャリスは、盲導犬の育成支援(子犬やリタイヤ犬の飼育奉仕、育成資金の募金活動、盲導犬に関わる軽圧活動)事業をメインに、据えてのチャレンジド(障外車)への支援を目的に活動しています。<♪♪私たちの願い♪♪より>
 
 しなやかな強さでパワフルに活動する松澤さんは境町でも多くの「ご縁」を結び続けています。私たちの「きんもくせい」や「9条の会さかい」などの活動にも参加してくださっています。
 
 
 

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