~ We Love Sakai ~ 


境町の名所・史跡 ⑦関宿藩武術家  淺山傳次について

2017年12月11日 21:29

 

 井草香取神社境内に、江戸時代関宿藩の武術家「浅山傳次」の墓石が建てられている。墓石には「月光院殿即応大居士 覚霊」、「月刕縣住平氏山口五兵衛有光 号浅山一傳」そして年号は正徳5年(1711)と刻まれている。

 本名は、常磐国の人で「山口五兵衛」またの名は「有光」であった。

 武術の流儀は「一傳流」と称して、流祖「一傳斎重辰(じゅうたつ)」は丹波国(兵庫県)淺山不動に祈り剣訣(けんけつ)を授かったと伝えている。

 傳次の師であった淺山傳右衛門は、重行とも云い、江戸系の一傳流の元となった人物で江戸の道場は(すこぶ)る門人が多かった。傳右衛門の門弟森戸三太夫朝恒(館林藩系)は免許皆伝後江戸本郷で道場を開き、傳次と共に修行に励んだ。

 一傳流の内容は、居合を主として小具足(ぐそく)・捕手・剣術・鎌・棒その他に及んだ。

 当地の「逆井家」には「淺山一傳流柔目録」所蔵されている。

                 (文責 郷土史家 中村正巳)

 

淺山一傳流柔目録

淺山傳次の墓

—————

戻る