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【投稿】避難は当事者意識を持って  境町塚崎  大竹勉さん(防災士)

2019年12月02日 00:47

今年3月、中央公民館で境町の防災アドバイザー片田敏孝東大特任教授は講演で次のメッセージを繰り返しました。「住民自らの命は自ら守る」を意識することによって、自己の判断で避難行動をとり、行政はそれを全力で支援する。従来の“住民の皆様に避難していただく”行政からの転換を説きました。

  利根川など大河川の洪水では町の9割以上が浸水し、人口2万4千人の9割以上が町外への広域避難を余儀なくされます。しかし、指定避難所は坂東総合高校と総和工業高校の二ヶ所で緊急時でも6千人までとのことです。避難のタイミングも重要です。レベル3(避難準備・要配慮者避難)までなら余裕をもって避難できるでしょうが、レベル4(避難勧告・避難指示)では避難しなければなりません。

 2年前の住民意識調査から、町は予め避難先を決めておくこと、それも出来れば指定避難所以外の親戚や知人宅への避難確保を勧めております。

 避難バッグの中には必要範囲の物を準備しておきます。避難の際は近所同士の声かけあいで行動が容易になるように普段の話し合いを持っておくことです。一人暮らしの自力避難困難者には近所の援助が不可欠です。自主防災組織にはその後押しをして欲しいのです。

 台風19号では実際避難になりました。皆さんどのように行動しましたか。

幸い被災は免れたものの、この経験や反省を活かすべきです。これからの防災は行政に頼るばかりでなく、避難当事者として、他者への思いやりをもって、自助で最善の行動をとることが求められています。

 

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